※この記事及び関連記事には乱数調整について記述していますのでご注意下さい。 

ここでは、HGSS・DPPtの乱数調整で使う空白時間について説明します。
具体的な各乱数調整の方法については個別の記事をご参照下さい。

空白時間とは、ソフト選択からゲーム起動までにかかる時間(フレームが動かない時間)のことを指します。
HGSSの空白時間は約5.8秒(350F前後)、DPPtは約4.5秒(270F前後)です。ちなみにBWでは約1秒(60F前後)です。
BWの乱数調整をしたことがある方は、よく「起動時間の1秒前に選択」をしてきたと思いますが、まさにこの空白時間を見越した上での計算だったわけですね。

この空白時間はDSやROMによって多少の差があるので、ここをしっかりと導き出すことで成功率を上げることができます。(一応、目安通りにやってもなんとかなります)
第4世代の乱数調整では1/30秒単位で時間を合わせなければならないので、ここの差は意外と大きいかもしれません。
なお、一度測定しておけば、全て使い回せるので毎回調べなければならない、なんてことはないです。
全てに使えるからこそ、しっかりと導き出しておきたいものでもありますね。

では、空白時間を測るために準備をします。
方法はいろいろありますが、ここでは2種類紹介します。

・固定シンボルを捕まえて測る方法
・野生ポケモンを捕まえて測る方法


このどちらかを今回は使います。
なお、どちらもレベルが高ければ高いほどいいです。
固定シンボルならLv50以上、野生はLv40以上のポケモンで計測するようにしましょう。
具体的にはHGSSならサンダーやミュウツー、DPPtならディアルガ・パルキア・ギラティナ辺りです。
野生はHGSSならシロガネ山、DPPtならハードマウンテンが高レベルなのでオススメです。


では、測定のための準備をしましょう。

・PHS1.20.2 (おひるごはんさん)
・エメタイマー


今回はこのツールを使います。エメタイマーはストップウォッチでも構いません。

・マスターボール
・甘い香りを覚えたポケモン(野生の場合)


ROM側はこれらを用意しましょう。
用意できたら、それぞれ指定の場所でセーブをしましょう。
固定シンボルなら固定シンボルの目の前、野生なら草むらの中(洞窟の中)でセーブすればOKです。

セーブしたら一度電源を入れ直します。
DSの設定画面を開いて任意の時間に設定します。
ここでは分かりやすいように2010年10月10日10時10分10秒とします。

では2010年10月10日10時10分に設定、すぐ電源を入れ直して秒針が10秒を指したらソフト選択、同時にストップウォッチを開始します。(エメタイマーの方は20秒で開始してください)
連打で進めて続きから始めるの画面で待機、ストップウォッチが20秒になった瞬間に続きから始めるを押します。(エメタイマーの方は0秒になった瞬間に始めてください)
ゲームが始まったらすぐに固定シンボルに話しかけます。野生の場合はすぐにメニューを開いて甘い香りを使いましょう。
戦闘が始まったらマスターボールで捕獲します。

捕獲したらPHS青パネル[初期seedを検索]を開いて、開始時刻捕まえたポケモンの能力値等を全て入力します。
分+秒にはソフト選択時間の分+秒+待機時間の値を入力します。
例では10分10秒と待機時間20秒なので10+10+20=40になります。±3程度入れておきたいので、37〜43と入力すればOKです。
○○後の乱数まで検索には200程度を入れておきます。
フレームはHGSSの方は700〜1000F程度、DPPtの方は800〜1100F程度でいいです。


ここまで入力できたら実行を押します。
ピクチャ 24
するとこんな感じで右側に結果が出てくると思います。
その結果のフレームに注目します。待機時間(20秒=1200F)からそのフレームを引いた値が空白時間になります。
例では851Fだったので、1200F-851F=349Fが空白時間になります。

これを何度かやってみて平均値を出せば、より正確な空白時間を導き出せると思います。
空白時間を秒数に直したい方は、PHSの右下にある計算機に空白時間(F)を入れて[F→時]を押せば秒数に直せます。

以上で空白時間の測定は終わりです。
あとは各乱数調整の記事に従って乱数調整の方を頑張ってください。
ひとまず、お疲れ様でした。