※この記事及び関連記事には乱数調整について記述していますのでご注意下さい。 

ここでは、ポケモンの全世代の乱数調整についての簡単な説明を書いていきます。
具体的な乱数調整の方法については個別で記事を書くつもりなので其方をご覧下さい。
※分からない用語があった場合は最後に用語集を用意したので其方でご確認下さい。


■乱数調整とは?
たとえば、一般的に使われる6面体のサイコロを1回振ると1〜6のどれかの目が出ます。これはランダム(乱数)で1〜6の数字の中から1つ選ばれることで成立する答えですね。
それと同じようにポケモンのゲーム内でもこのランダム(乱数)を利用して、個体値や性格等を決定しています。しかし、ランダムといってもコンピュータで決定する値は本当の意味でのランダムではありません。
簡単に言うと、「1回目のやり方」と「2回目のやり方」を全く同じにすれば、同じ答えが出るのです。つまり、同じ時間で起動し、同じ消費を行うことで同じ個体が出るようになるということです。
先ほどのサイコロを例にすると、同じ時間・同じ方法でサイコロを投げると全て6が出るといったことになります。何回やっても同じ方法ならば同じになります。
これにより、欲しい個体が出る時間や消費を調べて乱数調整することで、自分が希望する理想個体のポケモンを手に入れることができるようになるということです。
このように、時間や消費等を調整して理想個体を手に入れることを乱数調整といいます。

■どのように乱数調整するの?
基本的に世代毎のROM(ソフト)によって変わりますが、ほとんどは理想個体の出る起動時間を求めて、その通りにDSのソフト選択をして、ゲームが始まったらすぐに消費を行い、消費が終わったらすぐにポケモンを受け取る(捕まえる)だけです。
第4世代以降では、DS本体の内部時計から起動時間が導き出されるので、DSの設定画面から時計を弄る必要があります。故にDSiや3DSでは難易度が格段に上がります。一応できないことはないらしいですが、ここでは他に比べて難易度の低いDSLite(もしくは初代DS)を使った乱数調整を推奨します。

【送料無料】【中古】DS ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト 任天堂 本体



第5世代(BW・BW2)では、起動時間で起動してからムービーが流れるまではボタン操作は禁止です(押し続けるのもダメです)。ムービーが始まったらボタン操作解禁で「続きから始める」をC-ギアOFFでゲームを開始、必要数の消費を始めます。起動時間の決定する際の猶予は1秒程度あるのである程度雑にやっても大体はできます。
ただし、BW2ではタイマーズレという事象が起こりやすく、同じようにやっても同じ個体が出ない場合もあります。タイマーズレ自体は針レポート(レポ針)と呼ばれる方法で検証できるので消費を行う前にタイマーズレが起こっているかどうかを判断することができます。
また、ハイリンク乱数では起動時間で起動してC-ギアOFFでゲーム開始後に、C-ギアONにしてからハイリンクに飛ぶまでの時間を測る必要があり、その時に1/60秒(約0.017秒)を引き当てなければなりません。更にC-ギアONにしてからの経過時間で性格が変化するため其方も測らなければならないので難易度が一気に上がります。

第4世代(HGSS・DPPt)では、起動時間で起動してから「続きから始める」までの時間も測る必要があるので第5世代乱数より難易度が上がります。更に1/30秒(約0.033秒)を引き当てなければならないので最初はかなり難しいと思います。
HGSSではポケギアのマップで見れる徘徊ポケモンの位置、DPPtではコイントスの表裏のパターンで初期SEEDを判断できるので、それが合うように調整していきます。そこを乗り越えればあとは必要数の消費を行うのみです。

第3世代(RSE・FRLG)ですが、RSは電池の有無で乱数調整のやり方が変わります。
RS電池切れの場合は起動時間は乱数調整には影響しません。エメラルドは電池の有無に関わらず同様です。普通に起動してから「戦闘が開始」までの時間を測ることになります(孵化の場合は話が終わるタイミングまで)。また、孵化では2通りのメソッドのパターンがあるので、更に確率が約1/2になります。
RS電池有りの場合は経過時間によって初期SEEDが変わりますが、そもそもゲーム開始時から内部電池は動き続けているので、普通はできないです。一応電池有りのやり方もあるようですが、ここでは取り扱う予定はありません(そもそも電池が生きているROMがない)。
FRLGでは起動してから「タイトル画面(リザードンが出ている画面)でAボタンを押す」までの時間と、「タイトル画面をAボタンを押す」から「ポケモンに話しかける」までの時間の2回測らなければならず、更に初期SEEDも不規則で自分の現在位置を特定するのも難しいようです。また、OPムービーをカットすると更に初期SEEDがズレる(?)ようなので、OPムービーを飛ばさない方法が一般的です。ちなみに電池うんぬんはありません。
いずれも1/60秒(約0.017秒)を引き当てなければならないので、第4世代よりかなり難しいです。
なお、DSLiteで乱数調整することは可能です。GBAでもできるかもしれませんが、此方に関してはやったことはないのでわかりません。
また、RS及びFRLGの乱数調整は私自身はやったことがないので、エメラルドのみを記事にする予定です。


■必要なものは?
まずは、乱数調整で使用するツールを用意することから始めます。

前提として、
パソコン本体 (できればWindows。Macintoshだと未対応のものが多い)
DS本体 (できればDSLiteか初代DS)
ROM(ソフト)
エメタイマー (DLしてFlashPlayer等で使用すること)
ストップウォッチ (1/100秒を表示できるもの)
上記は最低限必要です。

これらがなかったら、おそらくできないと思いますので用意してください。

【送料無料】【中古】DS ニンテンドーDS Lite クリスタルホワイト 任天堂 本体

【中古】ポケットモンスター ブラックソフト:ニンテンドーDSソフト/任天堂キャラクター・ゲーム


ストップウォッチも可能なら用意してください。エメタイマーを含めて2つないとできないものもあります(BWハイリンク乱数等)。
そして、ROM(ソフト)に合ったツール(BWならSSS4等)を全て用意します。ツールに関しては一覧として後ほど記載しておきます。また、各個別の乱数調整の項でも記載するので其方をご覧下さい。使い方も個別記事の方で記載するつもりです。

必要なツールを全て用意したら、ブログの解説とツールの使い方に沿って起動時間等を導き出して、その通りに実際のゲームの方を起動して消費を行い、その後、ポケモンを捕まえたり、タマゴを貰ったりするだけになります。
言うだけなら簡単ですが、実際は空白時間測定やパラメータ特定、個体検索等やらなければならないことも多かったりするので、連休や丸1日使えるなど時間に余裕あるときにやることを推奨しておきます。

消費の方法については世代によって違いがありますが、共通のものとして『おしゃべりを覚えたペラップ』がいれば大体OKです。

【中古】ポケモンカードゲーム/C/BW 拡張パック「メガロキャノン」 064/076 [C] : ペラップ

あらかじめ「おしゃべり」を録音しておき、消費する際は手持ちのペラップのステータス画面を1回見ることで1消費されます。2匹居ればステータス画面で上下するだけどんどん消費できるのでできれば2匹用意しておきましょう。その他、詳しい消費方法については個別記事の方で記載します。


■ツール集
●共通
エメタイマー
(ポケモンの館さん)・・・・・・ストップウォッチの代わり。ハイリンク乱数や第4世代以前の乱数に。

●第5世代 (BW・BW2)
seedparamsearch (さびたコイルさん)・・・パラメータ特定に。BW1は此方。
seedparamsearch2 (さびたコイルさん)・・・パラメータ特定に。BW2は此方。
SSS4 (さびたコイルさん)・・・・・・・・・個体値検索等に。新しいのものはBW1・BW2両方対応。
WBC0.1 (おひるごはんさん)・・・・・・・・・BW1のハイリンク乱数用。(※WBC1.0と間違えないように)
bwseedlist (さびたコイルさん)・・・・・・・リストの作成に。新しいものは針レポ等も出せます。
ddddloop (アーマーさん)・・・・・・・・・ID調整の際のリスト作成に。他にもいろいろできます。

●第4世代 (HGSS・DPPt)
PHS (おひるごはんさん)・・・・・・・・個体値検索等に。ID検索等もできます。HGSS・DPPt共通。
ddddloop (アーマーさん)・・・・・・・・ID調整の際のリスト作成に。他にもいろいろできます。

●第3世代 (エメラルド)

Emerald (おひるごはんさん)・・・・・個体値検索等に。エメループ君・エメリストXとはお好みで。
エメループ君 (つのぽけさん)・・・・・・【ブラウザツール】個体値検索等に。個人的に此方の方が使いやすいと思います。
エメリストX (ポケモンの館さん)・・・・・個体値検索等に。IDも入力できるので固定や野生の色違いも検索できます。検索はかなり重いので注意。
乱数計算 (アーマーさん)・・・・・・・・色孵化の際のリスト作成に。他にもいろいろできます。
Spinda Painter (Smogonさん)・・・・・・【ブラウザツール】パッチールの模様判定用。裏ID特定や色孵化の際に使います。


これらがあれば大体は大丈夫だと思います。
上記にバージョンの書いてないものは基本的に最新のものでいいと思います。(WBCは0.1と1.0では内容が異なるのでWBC0.1をDLするようにしてください)
他にもツールはたくさんあるので使いやすいものを探して選ぶと良いと思いますが、此処のブログでは上記のものを使用する前提で書くつもりですのでご了承下さい。
また、Macユーザの方はブラウザで動くツールか、おひるごはんさん、ポケモンの館さんのツールは動作を確認していますので其方を利用するようにしてください。(故に第5世代はおそらく無理?探せばあるかもしれません)


■用語集
起動時間・・・・・DSのソフト選択の画面で決定を押すタイミング(DSの内部時間)のこと。
待機時間・・・・・「ソフト選択」〜「続きから始める」までの待ち時間。あるいは「続きから始める」〜「ある行動をとる」までの待ち時間のこと。
空白時間・・・・・「ソフト選択」〜「ムービー」が始まるまでのSEEDが進まない時間のこと。
パラメータ・・・・DS本体の情報とROM(ソフト)本体の内部情報の総称のこと。
SEED・・・・・・乱数を表す時間のこと。初期SEEDはある時間で決まった一番最初の時間のこと。
オフセット・・・・SEED毎に決まっている消費の初期位置のこと。
消費・・・・・・・ゲーム内の行動等によって上昇していく乱数列のこと。消費も何種類かに分かれるが、基本的に性格値乱数列のことを指す場合が多い。
針レポート・・・・レポートを書く際に右下に出るくるくると回る針の最初の位置を測ること。タイマーズレが起こっているか確かめる際に使用する。
タイマーズレ・・・パラメータにある「Timer」の値が変化すること。個体値等が変わる。
メソッドズレ・・・メソッドの値が変化すること。個体値等が変わる。
謎ズレ・・・・・・上記のような分かっているズレ以外のこと。個体値等が変わる。
電池切れ・・・・・RSEの内部電池残量が無いROMのこと。RSでは乱数調整を行う上で重要な部分。



簡単にでしたが、なんとなくでも乱数調整について理解いただけたでしょうか?
文字だけ見てると、意味不明な部分も多いかと思いますが、やっているうちにわかってくると思うので、最初はこういう単語もあるんだねっていうぐらいでいいと思います。
具体的なやり方については個別記事を作る予定ですので気長にお待ち下さい。


■個別記事にする予定のもの
BW2乱数調整固定配達員ハイリンクID調整
BW1乱数調整固定孵化野生徘徊ハイリンク配達員ID調整
HGSS乱数調整固定徘徊孵化野生ID調整
エメラルド乱数調整【固定・孵化・野生】

■記事にしないもの
・BW2乱数調整【孵化・野生】
・エメラルド乱数調整【徘徊・ID乱数】
・RS乱数調整【全般】
・FRLG乱数調整【全般】
※全て実際にやったことはないため。


今のところ、このぐらいですかね。
何か忘れているものがあれば追加するかもしれません。


質問等はコメント欄でしていただいて構いませんが、私自身も分かっていない部分も多いので的確な返信はできないかもしれないです。その場合は、他ブログ様のページも参考にしていただければと思います。
また、ツールに問題があった場合、此方で尋ねられても対応しかねますので、直接作成者様の方へ連絡していただければと思います。